SLAPP WATCH

大企業や団体など力のある勢力が、反対意見や住民運動を封じ込めるため起こす高額の恫喝的訴訟をSLAPP(Strategic Lawsuit Against Public Participation)といいます。このブログはSLAPPについての国内外の実例や法律を集め、情報を蓄積し公開する研究室兼資料室です。反対運動のサイトではありません。基本的に♪
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日本外国特派員協会会報誌、オリコン訴訟地裁判決を受け記事化
no1shimbun200806
◇画像はFCCJのサイトで公開されているものから、会報誌6月号の表紙を引用。「引用され、訴えられ、有罪」と書かれた赤いテープが、口を封じています。デザインセンスに脱帽です。写真も撮ってあるのですが、キャプを反映させました。

そろそろ日本と海外の温度差について一言言っておくか。・・・っていうとちょっとふざけた感じに聞こえるかもしれませんが、オリコン訴訟地裁判決を受けて、出版社133社の経営者が連名で言論の自由の観点から懸念を表明していたことに対して、大手が参加していなかったことから、オリコン訴訟の問題など小さな問題にすぎないのではとみる向きもあるようです。

確かに日本の大手マスコミでは判決の結果が報じられた程度ですし、言論の自由の恩恵に与っているはずの業界団体も冷淡なものですが、外国籍のジャーナリストの間では、オリコン訴訟は関心をひく話題です。ジャーナリストにとってだけでなく、取材をされ引用される可能性のある人、つまり、あらゆる人の言論の自由にとって関係があることですから、ジャーナリストにとって本来なら一層興味をもつはずのテーマですし、この話題を大手マスコミが積極的に報じないということが、輪をかけて海外のジャーナリストの関心を引く理由になっているのです。

当ブログの更新が滞っていたので、もう3ヶ月前になってしまいますが、日本外国特派員協会(FCCJ)の会報誌「Number One Shimbun」の6月号が、オリコン訴訟地裁判決後に大きな記事を掲載しました。以下は掲載号のPDFです。

Vol. 40, Issue 6 - June 2008: Quoted, Sued, Guilty

この号の編集にあたったデイビッド・マックニール氏は、編集記で、強圧的に報道の自由を弾圧するインドネシアのような国に比べれば、日本では、厄介な官僚と締め切り以外、めったに報道をめぐる不快さを感じさせられることはないが、オリコンの名誉毀損訴訟は、その自己満足に警告を発しているとします。そして日本国内の大手メディアがオリコン訴訟をとりあげないことに困惑させられていると書いています。ただ烏賀陽が信じているように、オリコンが大企業だから大手メディアがとりあげないなどという、そんな単純なことなのか?とも書いています。違った理由があるのでは、と問いかける文章です。

「口封じされて、縛られて」と題したギャビン・ブレア氏の記事は、オリコンが記事で引用された情報源となったコメント者だけを訴えていること、しかもコメントをしたとされる烏賀陽が誤って引用されたと主張しているため、オリコン訴訟が込み入った構造にあることを紹介しています。そして当該記事が作成されるまでとその後の烏賀陽のオリコンへの取材申し込み(オリコンは拒絶)の経緯などが詳しく書かれています。また烏賀陽は、この取材時点で、裁判関係の費用に180万円ほどかかっていると取材に答えています。記事中、エンターテイメントの分野に精通した内藤篤弁護士のコメントがあって、オリコン訴訟に似た裁判で、漫画ライターが敗訴したケースがあるとされています。

*このエントリーは日本外国特派員協会関係者も読むかもしれないので、日本メディアの特殊性について、通底するテーマをもった記事をパブさせていただきますと、当エントリーを書いている岡崎は、3ヶ月前に以下のような記事を書きました。
日刊サイゾー:大手マスコミが「記者クラブ」で“報道の自由”を蹂躙! (前編) (中編) (後編)
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