SLAPP WATCH

大企業や団体など力のある勢力が、反対意見や住民運動を封じ込めるため起こす高額の恫喝的訴訟をSLAPP(Strategic Lawsuit Against Public Participation)といいます。このブログはSLAPPについての国内外の実例や法律を集め、情報を蓄積し公開する研究室兼資料室です。反対運動のサイトではありません。基本的に♪
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新聞という腐海
読売新聞絡みの訴訟に言及したため、かつてなく読売新聞からのアクセスが増加しています。正直に言って今後、読売新聞の法務関係者が何をしてくるかわからないという思いがありますので、細心の注意を払うため、ブログのトップページにあるブログの主旨説明の中の「恫喝訴訟」の文言を「恫喝的訴訟」に変更しました。管理人独自の言語感覚に過ぎないかもしれませんが、現在進行形の紛争についても言及することのある当ブログとしては、ブログの短い主旨説明文にせよ、恫喝訴訟という断定的価値判断を含んだ形容を避け、恫喝的訴訟という問題意識の反映にとどめる表現にしたいと思いました。“的”があることで、記事を読む第三者にも当該訴訟の評価をめぐって価値判断の余地を残す積極的な意味があります。過去エントリーの中身では意識的に恫喝的訴訟と表現しているのですが、トップページには字数の関係から恫喝訴訟の表現が残っていて、気になっていました。形容の揚げ足をとられて訴訟を起こされ、SLAPPについて考える機会を奪われたりしたら、当ブログとしては本も子もありません。当ブログは研究室兼資料室です。

さてさて、過去にも読売新聞絡みの訴訟に言及したことで、当ブログの閲覧者には新聞販売店の関係者もいらしていると思いますが、たぶん当ブログは新聞販売店の方に読んで共感してもらえるようなエントリーを書くことは難しいです。たとえ販売店が新聞本社に従属的な地位にあったとしても、偽装部数を長年積み重ねているような販売店の場合、それは偽装の“共犯者”としての評価を免れえないとも考えます。

新聞のビジネスモデルが破綻しかけている今、不況もあいまって新聞本社による専属販売店への締め付けはかつてなく厳しくなっていると想像します。当ブログとして、ただ言えることは、そうした時代に新聞本社が発する「ともにこの難局をのりきろう」といった共存共栄を謳う甘言は、そう遠くない未来に、本社側が手のひら返しで、紙の新聞の時代は終わったとの死亡宣告に変わると予測しているということだけです。いま新聞本社は、紙なき時代の事業の存続に向けて、出来る限り内部留保を確保していこうと刹那的に販売店を利用しているのが実際ではないでしょうか。環境への配慮が求められているこんにち、時間遅れの情報を運ぶためだけに森林伐採を毎日毎日、物理的にやり続けるようなビジネスが、持続的であるとは思えません。偽装部数の事実を公表し、まっとうなビジネスをやりたいと声をあげている販売店の方には、同情するほかありません。販売店の経営は、新聞事業にのみ従属しない一物流業者として自己を再定義すれば、今後も事業存続の余地が広がるのではないでしょうか。

閑話休題。昨年、東京大学情報学環と読売新聞の共催で3回連続のシンポジウムが開かれ、12月13日には、「『新聞』という船」というメディアとしての新聞を検証する回がもたれました。このときのシンポジウムでは読売新聞東京本社会長の滝鼻卓雄氏が基調講演を行い、市民ジャーナリズムの台頭を否定的に評価する独自のジャーナリズム論を展開しました。(参考リンク)講演のなかで滝鼻氏は、販売店のことにふれ、戸別配達のインフラを変わらないようにしたいと述べました。そのとき新聞販売店と郵便局の規模を比較しながら話をすすめたのですが、それが以下のような対比でした。昨年時点の数字だと思われます。

販売店      2万424店   販売店従業員数 42万4778人
民営化後郵便局 約2万400局  民営化後郵便局従業員数 約11万9900人

上記の数字を見ると、郵便局も人材をアウトソースしているでしょうし、物流一般には他の業者も存在しますから、この比較にどれほど意味があるのかわかりませんが、公的に競争から守られた単一の商品を扱う販売店が、これほどの規模で存在しているのかと業界の過剰人員体質に驚きました。講演で滝鼻氏は日米の新聞の収入構造の違いを強調して日本の新聞の磐石さを誇っていましたが、もう一人の講演者を務めた立花隆氏は、さまざまな資料を駆使して、新聞を支えている収入が結局は日米ともに似通っており、それが弱っている大状況があるのだと主張していました。ちなみにシンポジウムでは、忙しいのか、滝鼻氏は前半に参加しただけで、質問タイムの前に退席してしまいました…。そんなこんなで、このブログもめでたく監視対象の仲間入りのようですね(涙。
| slapp | 未分類 | 05:20 | comments(0) | trackbacks(1) |
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SLAPP WATCH | 新聞という腐海
恫喝「的」訴訟は怖いですね。 大きな企業や団体に対するのは個人では難しいのかも。 2chのひろゆき氏みたいなのもいるんですけどね。
| pligg.com | 2009/01/28 7:47 PM |
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