SLAPP WATCH

大企業や団体など力のある勢力が、反対意見や住民運動を封じ込めるため起こす高額の恫喝的訴訟をSLAPP(Strategic Lawsuit Against Public Participation)といいます。このブログはSLAPPについての国内外の実例や法律を集め、情報を蓄積し公開する研究室兼資料室です。反対運動のサイトではありません。基本的に♪
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非当事者のオリコン訴訟雑感(1)
反竹デモ2003

年が変わったのを契機に、溜まっていたものを吐き出します。以下、長文エントリーご注意を。冒頭写真は2003年、管理人撮影。

 

この文章を読もうという方なら、ご存知のとおり、当ブログを始めるきっかけとなった、オリコンvs烏賀陽裁判は、昨年8月3日に控訴審での和解が成立し、終結しました。和解内容については、烏賀陽さんのサイトにその内容が掲載されています(和解調書)。烏賀陽さんは自ら解説して「勝訴」だと表現しています。そしてのちに経過を語る文章もアップしています。()(

 

ひとこと感想を語る前に、管理人は、烏賀陽さんの被った事態には同情しています(だからこそ、このブログを運営していました)。次にそれを前提として、和解への見解を述べると、結果としてオリコンによる訴えそのものは筋違いであったことが確定したと言えますし、烏賀陽さんは裁判を撥ねつけたうえ、非を認めた者(サイゾー)から500万円の賠償金を得ており、一個人としては勝利を得たと表現できると思います。しかし、対オリコンにおいて「勝訴」したと社会的に強調するのは無理がある、というのが率直な感想です。

 

特に当ブログが問題意識をもっていたオリコン提訴の恫喝的側面に関しては、とりあえずその論点を不問にすることで、裁判は終結したのだと解釈しています。和解成立時に記事にしたメディアがいくつかありましたが、「オリコン損賠訴訟:和解が成立「編集不正確」、サイゾー謝罪 」という毎日新聞の記事の見出しが、最も的確に事態を伝えていると思いました。

 

結果的にこの裁判を通しての「敗者」とは、控訴審から利害関係人として裁判に参加し、非があったことを自ら認め謝罪に至ったサイゾーであったのだと見ています。烏賀陽さんは裁判後、請求の放棄と訴訟の取り下げは違う、とテクニカルなことを強調していますが(確かに用語として別物なのですが)、その実際の効果については、訴訟当事者による自主的紛争解決の方式として、その共通性・類似性を認めるのが学説上も有力な傾向だと私は理解しています。原告による請求放棄とは訴えの根拠がなくなったということだから、それはつまり被告の勝訴に値する、という一般的な方程式は、サイゾーが関係者として加わったオリコン訴訟控訴審では、いっそう当てはまらないと思います。オリコンは誤りを認め謝罪する主体が現れたことで請求を放棄していて、当初の主張どおりの対応をしたとも言えます。

正直に告白すると、こんなブログを運営していたのに、控訴審以降、裁判がどういう経過を経ていたのか、あまり把握できていませんでした。烏賀陽さんは訴訟になって以降、知人を対象に「オリコン訴訟だより」という同送メールをときおり送信していましたが、そこでも控訴審以降は、ほとんど裁判の進行状況は語られず、関係者の多くはやきもきしながら事態を見守っていたのではないかと思います。

 

烏賀陽さんは当初から訴訟に関して、対面直接取材しか認めない、電話での質問には一切答えない、と当管理人に対しても宣言していたので、何か知りたいことがあってもカジュアルに質問するといったことは、できませんでした。このサイトは連名で始めたのですが、もとより知人レベルの関係でありましたので、突っ込んで経過を教えてもらう関係とまではいきませんでした。ただ、和解までには随分長い時間が経過したわけで、知りたいと思っていることを聞き出すことなく、時間だけが過ぎてしまったのは認めざるをえません。((2)へ)

| slapp | 当ブログから | 22:06 | comments(0) | trackbacks(0) |
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